「大手小売りサイトの動作状況は依然として平均以下で,オンライン・ショッピングの成約率と応答時間にばらつきがある」。米Keynote Systemsは米国時間12月17日,オンライン・ショッピング・サイトの動作状況に関する調査結果を発表した。

 12月8~15日の1週間における平均成約率は95.98%で,前週の93.68%をやや上回った。しかし,動作状況が極めて悪いサイトでは,100件の購買の試みに対して約14件が失敗に終わるなど,サイト間でばらつきがあったという。また,過去数週間のデータから,週初めの動作状況が悪く,週後半に回復する傾向があることが分かった。

 ショッピング・サイトの応答時間は15.03秒で,過去2週間より改善した。しかし,ホリデー・シーズンが始まる前の10月27日~11月17日の期間と比べると,応答時間はまだ数秒遅い。ちなみに過去4週間の平均応答時間は16.94~17.67秒である。

 米Atlas DMTの研究および教育部門であるAtlas Instituteが11月に発表した調査結果によると,ホリデー・シーズンのショッピングがピークに達するのは,クリスマスの10~14日前だという。次週はさらにトラフィックが増加する見込みだが,小売り業者がWWWサイトの最適化とテストを行わなければ,サイトを訪れる大量の顧客を処理できない可能性がある。

 また,米Goldman Sachs,米Harris Interactive,米Nielsen//NetRatingsが先週発表した調査結果から,11月のオンライン・ショッピング支出が前年同月比55%増の85億ドルに達したことが分かった。カテゴリ別にみると,衣料品が同33%増の16億ドル,玩具/ビデオ・ゲーム/ハードウエア/ソフトウエアが同32%増の8億7500万ドル,書籍が同61%増の7億6100万ドル,ビデオ/DVDが同133%増の7億5800万ドル,音楽が同57%増の4億200万ドルである。

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