米Nielsen//NetRatingsは米国時間12月1日に,「ホリデー・シーズン向けにオンライン・ショッピングを行うユーザーの数が,感謝祭(11月第4木曜日)直後の金曜日(ブラック・フライデー)に今年最高を記録した」などとする調査結果を発表した。

 Nielsen//NetRatings社が,さまざまなカテゴリに属する112のオンライン小売業者を対象に調べたところ,ブラック・フライデーである11月28日のユニーク・ビジター数は,1週間前の11月21日と比べ28%も増加した。また,感謝際直前の月~木曜日の平均と比べても19%多かったという。

 11月28日に,ユニーク・ビジター数が最も増えたのは「民生電子機器」のカテゴリで,1週間前と比べトラフィックが187%増加。2位は「家庭&園芸用品」で同105%増,3位は「衣料品」で同90%増となった。

 11月28日における「Amazon.com」「eBay.com」「Target.com」「Wal-mart.com」「QVC.com」といった 小売りサイトのユニーク・ビジター数は約870万人に達し,1週間前と比べて27%増加した。一方,「書籍/音楽/ビデオ」カテゴリのユニーク・ビジター数は1週間前と比べ7.3%減少した。

■感謝祭前後のカテゴリ別ユニーク・ビジター数(単位:1000人)

カテゴリ                      11月21日  11月28日     増加率


1. 民生電子機器                   482     1,382     186.8%
2. 家庭&園芸                     497     1,022     105.4%
3. 衣料品                         465       882      89.8%
4. 玩具/ビデオ・ゲーム           443       836      88.7%
5. ショッピング比較サイト 
    ショッピング・ポータル      1,438     2,343      62.9%
6. 宝飾品                         106       146      37.7%
7. 花&ギフト                     168       220      30.7%
8. コンピュータ・                   
   ハードウエア/ソフトウエア    867     1,110      28.0%
9. 小売りサイト                 6,875     8,737      27.1%
10. 書籍/音楽/ビデオ            534       495      -7.3%

 
出典:Nielsen//NetRatings社(2003年11月)

 「例年,ブラック・フライデーからホリデー・ショッピングが本格化するため,今年もこの日にオンラインで買い物をする人が急増した。過去のデータから,オンライン・ショッピングをする人が今後さらに増える可能性があり,小売業者は大いに期待していいだろう」(Commerce Analytics担当ディレクタのRobert Leathern氏)

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タイトル
「民生電子機器/贈り物の購買成約率が最も高いWebサイトはCNET.com」,米調査
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