米Bank of Americaは米国時間8月26日,同銀行のオンライン・バンキング・サービス「Online Banking」で,アクティブ・ユーザーが600万人に達したことを発表した。「2002年8月のユーザー数は420万人だったが,1年間で約50%増加したことになる」(同社)

 ユーザーが最も増加した州はカリフォルニア州。上位3州(カリフォルニア州,フロリダ州,テキサス州)で,全米増加分の40%以上を占めるという。トップ10にはこれら3州のほか,ワシントン州,ジョージア州,ワシントンD.C.,アリゾナ州,ノースカロライナ州,ミズーリ州,メリーランド州が名を連ねる。

 Bank of America社Eコマース部門エグゼクティブのSanjay Gupta氏によると,Online Bankingは,最低口座残高などの制約がなく,手形支払いが無料で行えるほか,「Bill Pay」サービスにより支払計画の作成や支払いの見直し,請求書のオンライン確認といった機能を提供していることが特徴だという。

 米国ではオンライン・バンキングの利用者が増えつづけており,「e-bill」と呼ばれる電子請求書の発行数も増加している。1カ月あたりで換算すると,244社の請求元から約160万通の電子請求書が顧客アカウントに配信されており,これは前年比3倍にあたるという。

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