米eMarketerが米国時間10月2日に,オンライン・バンキングに関する調査結果を発表した。それによると,オンライン・バンキングを利用している米国ユーザーは2001年に37.6%増加しており,2002年は23.3%増える見通しだという。
「著しい伸び率は今後数年で減速するが,それでも着実にオンライン・バンキング人口は増え続ける。2005年末には,米国の3150万世帯がオンライン・バンキングを利用するようになる」(eMarketer社上級アナリストのDavid Hallerman氏)
現在,米国家庭の20%がオンライン・バンキングを利用している。2004年にはその割合が26.1%に拡大する。なお,同年までに米国家庭の70.3%がオンラインにアクセスする見込みだ。つまり,オンラインにアクセスしている米国家庭の37.1%がオンライン・バンキングを利用するようになる。
「数年前,銀行はインターネットを使って,支店やコール・センターといったコストのかかるチャネルの作業緩和を目指していた。しかし顧客は,インターネット,支店,ATM,コール・センターなど,いずれのチャネルであろうと同様のバンキング・サービスを求めている。そこで銀行は,実際に人が応対するチャネルとインターネットを組み合わせる手法に目を向け始めた。住宅ローンや融資プランといった複雑な財務処理を効率的にこなすことができるからである」(Hallerman氏)
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