調査会社の米Gomezは米国時間9月13日に,金融機関が提供するWWWベースのサービスについて調査し,ランキング結果を発表した。それによると,インターネットを介してより費用対効果の高い顧客サービスを提供するには,まだ多くの改善点が残されているという。
ランキングに入った企業の約30%では,その約30%で,既存の顧客がオンラインに登録した際に,即座にWWWベースのサービスを受けられるようになっていない。
「顧客はインターネットへの興味がくじかれてしまい,一時的あるいは恒久的に他のチャネルに移ってしまう」(Gomez社調査部門バイス・プレジデントのChris Musto氏)。
WWWバンキングを利用しているユーザーの73.2%は,適宜自分のオンライン・アドレスを変えたいと思っているが,顧客がオンライン・アドレスを変更できるサービスを提供しているのは46.7%だけである。
ランキングの首位は米Citibankが維持した。Citibank社は最近,過去7年間の明細書にWWWアクセスできるサービスを開始している。
米Bank of Americaは4位にランクアップした。サイト・パフォーマンスなどを向上したほか,小切手の再注文,支払い停止,トランザクション・トラブルの問い合わせといったセルフ・サービス機能を強化した。
ランキングに初登場した銀行は英HSBC,米National City,M&T Bank社など。また,トップ30にランクインしたインターネット専門の銀行は5社で,前回の15社から大きく減少した。
20位までのランキングはWWWサイトに掲載されている。
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