「米E*TRADE Groupのインターネット銀行『E*TRADE Bank』におけるリテール(個人取引)消費者預金高が60億ドルを超えた」---。E*TRADE社が米国時間2月8日に明らかにした。E*TRADE Bankは,オンラインだけで運営しているインターネット専業銀行。E*TRADE Bankの消費者預金高は,1年前の27億ドルから116%増加したという。

 米連邦預金保険公社(FDIC)のデータによると,業界の標準的な増加率は7%である。また銀行大手の米Bank of America,米Wells Fargo,米Citigroupなどの成長率は年間平均20%以下。インターネット専業銀行でE*TRADE Bankの次に急成長した「Netbank」は約90%預金高を増やしたが,金額で比べるとE*TRADE Bankがおよそ5倍の規模である。

 「マーケティング・キャンペーンとクロス・セル(関連商品販売)戦略が効果をあげた」(E*TRADE社)。

 E*TRADE Bankの新規獲得コストは,メディアを絞り込んだ効率的なキャンペーンにより引き続き減少している。2000年10月~12月期における新規獲得コストは1口座当たり117ドル以下だった。前期の132ドルと比べて12%減,前年同期の190ドルと比べて39%低下した。

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