米EDS(Electronic Data Systems)は米国時間8月20日に,デスクトップ管理サービス「myCOE(my Consistent Office Environment)」を発表した。「使用した分だけ料金を徴収するユーティリティ・ベースのソリューションは,当社ではこれが初めて」(EDS社)という。
myCOEにより,企業,部署,チーム,個人は,それぞれの役割や目的に応じたアプリケーションやサービスを,必要なときに必要なものだけ選ぶことができる。「使用している時点でIT経費が明確に見通せるため,企業の機敏性が向上する」(EDS社)
myCOEはWWW対応のany-to-any接続を提供し,モバイル機器を使用する従業員やe-businessなどのIT環境に対応する。WWWポータルを介して,デスクトップ・パソコン向けアプリケーションやサービスの割り当てと自動配信を行う。プロジェクト・ツールやコラボレーション・ツールなどは月額で料金を徴収し,ストレージ,ヘルプ・デスク,オンライン・トレーニングなどはサービス1回ごとあるいは使用した量に応じて課金する。
myCOEでは,EDS社の技術と米Microsoftが同日発表したデスクトップ管理ツール「Solution Accelerator for Business Desktop Deployment」を組み合わせる。両社は協力して,「Windows XP」や「Office」といったアプリケーションの実装タスクの自動化に取り組んでいた。
なおEDS社以外に,米VERITAS Software,米Hewlett-Packard,米IBMなどが,すでにユーティリティ・コンピューティング戦略を進めている。
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