米Hewlett-Packard(HP)は,同社のハイエンド・サーバー「Superdome」に,CPUの利用量に応じて課金するpay-per-use方式(従量課金制度)を適用することを米国時間3月11日,明らかにした。

 この課金システムでは,顧客企業が利用したCPUキャパシティを毎月自動的に測定する。利用量の情報データは暗号化され,HP社が管理する請求書作成エンジンに送信される。

 Superdome導入時にあらかじめ余分なCPUキャパシティを搭載しておき,新事業の展開や季節的変動などの理由で追加の処理能力が必要になった際に,即座に利用できるようにする。企業は利用量に応じて月額料金を支払うため,「需要とITコストが直結しているというメリットがある」(HP社)。

 「当社独自の測定技術によって,水道やガスのように利用した分だけ支払うオン・デマンド・ソリューションの提供が実現した。ユーザーは,周期的な処理量の変化に応じてITコストを柔軟に調整できるため,リスクを最小限に抑えられる」(HP社HP Financial Services事業社長兼CEOのIrv Rothman氏)

 HP社は現在,pay-per-use方式を北米,欧州,中東,アフリカで提供している。間もなくアジア太平洋地域にも対象を拡大する予定。

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