米Verizon Wirelessと英Vodafone Groupが,ノート・パソコン用データ通信カードの開発/提供を共通ブランドで行うと,それぞれ現地時間8月1日に発表した。対応サービスは企業ユーザー向けとし,米国および欧州で利用可能とする。同カード/サービスの提供を開始する時期など詳細については明らかにしていない。

 同通信カードは,Vodafone社の「Vodafone Mobile Connect Card」をベースとする。Verizon社がVodafone社からライセンス供与を受け,カードの開発と販売を行う。同サービスを使用すると,電子メール,インターネット,企業アプリケーションのアクセスが,Vodafone社のサービス地域とVerizon社の米国内のネットワークで利用可能となる。

 両社は同サービスを提供するため,通信カードのハードウエア面で協力するほか,サービスの相互接続,ローミング,課金についても共同で運営を行う。

 「当社とVerzon社の製品/マーケティング能力を組み合わせることで,電子メール/WWW/企業アプリケーションのモバイル・アクセスという,企業向けサービスにとって重要な全機能を提供できる。その結果,我々の顧客は,米国と欧州を移動する際に仕事の効率を高められる」(Vodafone社COOのJulian Horn Smith氏)

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[発表資料(Verizon社)]
[発表資料(Vodafone社)]