米IBMが,ニューヨーク州ポキプシーにある研究所で次世代マイクロプロセサ「POWER5」を搭載する初のサーバーの組み立てを終え,動かし始めたと米国時間6月27日に発表した。IBM社は,「POWER5ベースのeServerシステムは初期性能試験で,POWER4を初採用したサーバーに比べ4倍高い性能を示す」と説明する。

 同社では,同プロセサをIBM eServer pSeries/同iSeriesシステムと,IBM TotalStorage Enterprise Storage Serverに搭載し,2004年に出荷を始める計画を立てている。このeServer pSeriesシステムの対応OSは,AIXまたはLinuxとする予定。

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