米Intelが米国時間6月23日に,動作周波数3.2GHzの「Intel Pentium 4 Processor」を発表した。「Hyper-Threading(HT)Technology」技術を採用し,レベル2キャッシュ容量は512Kバイト,システム・バス(FSB)クロック周波数は800/533/400MHzのいずれかに対応する。製造プロセスは0.13μmルール。

 同プロセサを使用すると,音楽/画像/動画といったデジタル・メディアのエンコード作業にかかる時間を大幅に短縮できるという。「1分のデジタル・ビデオをMPEG 4に変換する作業と,約26分の音楽データをmp3に変換する作業を同時に行う場合,同プロセサ・ベースのパソコンを使うと,わずか3年前には最高速だった動作周波数1GHzのIntel Pentium IIIに比べ4倍以上高速に処理できる。画像の編集に関しては,3倍近くの高速化が可能」(Intel社)

 SYSmark 2002など業界標準のベンチマーク・テストで比較すると,3.2GHz版Intel Pentium 4 Processorは1GHz版Intel Pentium IIIの3倍以上高い性能を示すという。またSPEC CPU 2000で計測したところ,SPECint_base2000では1221,SPECfp_base2000では1252という値のスコアを記録した。

 現在同社は,3.2GHz版を含むIntel Pentium 4 Processorを,同社の認定販売代理店を通じて世界各地のシステム・インテグレータに提供している。3.2GHz版の1000個ロット時の単価は637ドルとする。

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