米AMDは,デスクトップ・パソコン向けプロセサの新版「AMD Athlon XP processor 3200+」を米国時間5月13日に発表した。システム・バスの(FSB)のクロック周波数を従来製品より高速化し,400MHzとしている。
AMD社によると,「さまざまな業界標準ベンチマークで計測したところ,同プロセサは競合製品に比べ平均で6%高い性能を達成した」という。「当社は,パソコン・ユーザーに本当のメリットをもたらす技術革新に注力した。その結果,コンテンツ作成,オフィス業務,ゲームにおいて,動作周波数を上回る最高レベルの性能を持つデスクトップ用プロセサを提供できる」(同社)
同プロセサは「QuantiSpeed」と呼ぶ命令実行技術と,マルチメディアの処理能力を強化する「3DNow! Professional」命令に対応する。L1/L2キャッシュの容量は合計で384Kバイトまたは640Kバイトあり,フルスピードで動作できる。Socket Aインフラストラクチャとの互換性を確保し,対応FSBクロック周波数は266MHz,333MHz,400MHz。銅配線と0.13μmルールを採用し,ドイツのドレスデンにある「Fab30」で製造する。
同プロセサの1000個ロット時の単価は464ドル。世界各地で直ちに利用可能とする。また同プロセサを搭載するシステムは,北米および欧州のパソコン・メーカーが直ちに発売する見込み。
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