「当社のx86プロセサの出荷個数が10億個を突破した」。米Intelが米国時間6月9日に,米Mercury Researchの調査結果を引用するかたちで発表した。

 Mercury Research社の調査によると,デスクトップ・パソコン,ノート・パソコン,サーバー向けを合わせると,Intel社は1978年6月~2003年4月の約25年で10億個以上のプロセサを出荷した。また,Mercury Research社の試算によれば,20億個達成は,早ければ2007年になる見込みだという。

 Intel社が初めてIntel Architectureのプロセサ「8086」を発表したのは,1978年のこと。当時は,ハンドヘルド機といえばトランジスタ・ラジオを指し,コンピュータといえば巨大なメインフレームで,インターネットは一部の科学者達のプロジェクトでしかなかった。「25年後の現在,我々はコンピューティングと通信の新たな時代に入り込もうとしている」(Intel社)

 Intel社上級副社長兼CTOのPat Gelsinger氏は,「8086に始まり,『Pentium 4』や『Xeon』,そして『Centrino』技術など,Intel Architectureはデジタル知能の恩恵を世界中の人々にもたらしてきた。何よりも素晴らしいのは,常に革新技術を取り入れ,新たな用途を生みだしていることだ。今後何年にもわたって,コンピューティングの世界を変えていくだろう」と述べた。

 最初の16ビットの8086は,トランジスタがわずか2万9000個で,動作周波数は5MHzだった。現在,Pentium 4は5500万個のトランジスタを搭載し,動作周波数は600倍以上の3.06GHzである。

◎関連記事
「デスクトップ向けプロセサ市場,2003年まで米インテルの独走が続く」,と米調査
「2002年のWindows搭載PC市場で,我が社のシェアが19%」,米AMDが米データクエストの調査結果を引用
「低価格PCプロセサ市場におけるIntelの地位は安泰」,米In-Stat/MDR
米インテル,「HT Technology」を用いた動作周波数3.06GHzのPentium 4を発表
米Intel,システム・バスを800MHzに高めたHT Technology対応Pentium 4と新チップセットを発表
米AMDが「Athlon XP 3200+」を発表。「FSBを400MHz化し,競合製品より6%高性能」
米AMD,64ビット・プロセサ「Opteron」を発表。米IBMなどが採用表明
“世界最高性能”を標榜,AMDが新Athlonプロセサを投入

[発表資料へ]