日本AMDは2月10日、デスクトップ・パソコン向けの新プロセサ「Athlon XPプロセッサ 3000+」を発表した。「世界最高性能を発揮する」(日本AMD)という。欧州向けのパソコン開発・販売を手がけるNECコンピューターズ・インターナショナル(NEC CI、本社オランダ)が、3000+搭載パソコンを即日出荷した。

 AMDは性能向上のために、オンチップのキャッシュ・メモリーを従来のAthlonプロセサに比べて約70パーセント増やし、合計640KBを3000+に搭載した。これは「デスクトップ・パソコン向けプロセサとしては最大の容量」(日本AMD)。このような強化の結果、「業界標準のベンチマーク・プログラムでは、競合プロセサに比べて最大17パーセント高い性能を発揮する」(同)としている。

 国内では、大手コンピュータ・メーカーよりもパソコン専門ベンチャーがいち早く3000+への取り組みを表明した。3000+搭載パソコンを出荷する予定の企業として、オーテック、サードウェーブ(DOS/Vパラダイス)、アロシステム(パソコン工房)、神代(フロンティア神代)などが名乗りを上げている。

吉田 琢也=日経コンピュータ