「2002年第4四半期におけるWindows搭載パソコンの世界市場で,米AMD製プロセサを採用したコンピュータが19%のシェアを占めた」。AMD社が米国時間3月6日に,米GartnerのDataquestによる調査結果を引用するかたちで発表した。

 なお,2001年の世界市場におけるAMD社製プロセサのシェアは18%だった。

 「景気低迷やIT業界の競争激化にもかかわらず,2001年~2002年に,AMD社製プロセサ搭載パソコンは市場シェアを拡大した。この功績は,我が社の創立以来,最も幅広い種類のプロセサを提供していることに起因する。特にハイエンドのデスクトップ・パソコン向けプロセサ『AMD Athlon XP processor 3000+』が好調だ」(AMD社)

 AMD社は,低電圧のノート・パソコン向け「AMD Athlon XP-M」プロセサとサーバー/ワークステーション向けの64ビット・プロセサ「AMD Opteron」を近日リリースする。これらの製品で,同社は軽量薄型のモバイル・コンピュータ市場と4ウェイおよび8ウェイ企業向けサーバ市場に乗り込む意向だ。
 
 また,AMD社は海外市場でのシェア拡大に取り組んでいる。中南米地域のWindows搭載デスクトップおよびノート・パソコン市場では,AMD社製プロセサのシェアは2001年の16%から2002年の28%に拡大した。また,日本を除くアジア太平洋地域では,2001年の11%から2002年には15%に拡大した。

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