米Advanced Micro Devices(AMD)が米国時間2月4日に,サーバー/ワークステーション向けx86プロセサ「Athlon MP」の新版「2600+」を発表した。「当社のマルチプロセサの中では最高クラスであり,ミッション・クリティカルなアプリケーションを実行するのに適している」(AMD社)

 2600+は,ほかのAthlon MP製品同様,包括的な互換性を備えているため,TCO(Total Cost of Ownership)の削減に貢献できるという。

 なお米メディア(CNET News.com)が伝えるところによると,Athlon MP 2600+の動作周波数は2.1GHzである。

 AMD Athlon MPプロセサは,メモリー・システム間のデータ転送を効率化する「Smart MP」技術と,「QuantiSpeed」と呼ぶ命令実行技術を採用している。また,同社のマルチメディア向けプロセサ技術「3DNow!」を搭載。「Socket A」インフラと互換性があり,DDRメモリーに対応している。銅配線と0.13μmルールを採用し,ドイツのドレスデンにある「Fab30」で製造する。

 AMD社によると,Athlon MP 2600+搭載システムを49社のメーカーが直ちに出荷する予定である。1000個ロット時の単価は273ドル。詳細な価格情報はAMD社のWWWサイトに掲載している。

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