米In-Stat/MDRが米国時間4月9日に,PCプロセサ市場に関する調査結果を発表した。それによれば,低価格PCプロセサ部門は参入企業が多いが,優れたクロック周波数のプロセサ提供計画を持つIntel社は同市場で圧倒的な優位を保持するという。
同社によれば,Intel社のモバイル向け低価格プロセサは,2004年末までにクロック周波数が2.7GHzに達するという。電力浪費はモバイルの許容範囲内だが,電力管理機能はない。
モバイル向けの低価格プロセサ部門は,ADM社のAthlon XP-M,VIA社のC3,Transmeta社のCrusoeに押されてIntel社のもっとも弱い部門となっている。
「AMD社,Transmeta社,VIA社は,性能,パワー,価格を異なる組み合わせで提供している。しかし,Intelの独占的な市場シェアを脅かすものではない。Intel社は,増加する『十分に使える(good-enough)』コンピューティングにより,低価格のCeleronプロセサの需要が伸び,すでに低下している同社の平均販売価格(ASP:Average Selling Prices)にさらに圧力をかけることをもっと考慮すべきである」(同社のKevin Krewell氏)
その他の主な結果は次の通り。
・Intel社の低価格プロセサの平均販売価格は,2003年第2四半期~2004年第2四半期にかけてかなり安定する。ノートブック向けの平均販売価格は,競争が弱まるにつれて多少上昇する。デスクトップ向け低価格プロセサは,デスクトップの需要低下により,価格低下の圧力がかかると考えられる
・現在の景気低迷に反して,2003年第4四半期に予測される多少の景気上昇とノートブック・コンピュータの人気が続き,Intel社のモバイル向けプロセサが成長をみせる
・2004年には,0.13ミクロンのNorthwoodコアは,デスクトップとモバイルCeleronプロセサの両方の安定したプラットフォームになる
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