米Jupiter Researchは,ビデオゲーム市場における13~17才の子供の動向についての調査結果を米国時間4月1日,発表した。それによると,女子と低所得家庭を対象にした市場が未開拓であることが明らかになった。

 13~17才の年齢層は米国人口の10%に満たないが,ビデオゲーム人口の20%を占めている。「ビデオゲームの愛好者の平均年齢は高くなっているが,13~17才は依然としてビデオゲーム業界の推進力だ。この年齢層のユーザーを取り込むことができたゲーム企業が,将来的にも成功を収めるだろう」(Jupiter Research社アナリストのJay Horwitz氏)

 また,低所得家庭の13~17才の子供は,高所得家庭の子供よりもビデオゲームの利用が多い。Jupiter社は「消費者にとってビデオゲームはコスト効率の良い娯楽だ」と分析する。低所得家庭の13~17才の子供がビデオゲームで遊ぶ時間は週平均9.7時間だが,高所得家庭の場合は週平均6.5時間。また,低所得家庭の約60%は旧式プラットフォームを所有しているが,高所得家庭ではこの割合は37%となる。

 男女間の格差も目立つ。月間ベースで調べたところ,13~17才の女子がビデオゲームで遊ぶ割合は67%だが,男子は95%と高い。

 「ゲーム・メーカーは13~17才の異なるユーザー層にアピールするコンテンツの開発や旧式プラットフォーム向けをリリースすることで,ビジネス・チャンスをつかむことができる」とJupiter社は指摘する。

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