「プレイステーション2」の世界出荷台数が3000万台突破

早坂利之

2002.05.13

　「世界における『プレイステーション2（PS2）』の累計出荷台数が，5月5日現在で3000万台を超えた」。ソニー・コンピュータエンタテインメント（SCEI）と同社の米国法人，Sony Computer Entertainment America（SCEA）が米国時間5月9日に，カリフォルニア州フォスターシティーで明らかにしたもの。

　プレイステーション2の2002年2月時点における累計出荷台数は2600万台だった。これがわずか3カ月で3000万台に達したという。

　「2001年はゲーム業界にとって転機となる年だったが，プレイステーション2はその後も成長続けている」（SCEA社長兼COOの平井和夫氏）

　また，SCEIによれば「北米や外国諸国におけるプレイステーション2の出荷台数は，比類がないレベルにまで達しており，競争者との差をいっそう広げている」のだという。「ライバル・ゲーム機が市場に参入したが，国際市場におけるプレイステーション2の需要は堅調に推移しており，その売上高も著しく伸びている」（SCEI）

　同社が明らかにした地域別の出荷台数は以下の通り。

    -- 北米
      （Sony Computer Entertainment America Inc.）    1130万台

    -- 日本・アジア地域
      (SCEI)                                           990万台

    -- 欧州・PAL地域
       (Sony Computer Entertainment Europe Limited)    880万台

2002年5月5日現在
出典：SCEI

　なお同社は，現在新たな事業展開を計画しており，今その発表に向けて準備中であるという。この事業展開とは，「ハードウエア，ソフトウエア，広帯域に関するもの」（同社）。発表は5月22～24日にロサンゼルスで開催されるゲーム業界の展示会，E3（Electronic Entertainment Expo）で行う予定。