「最近のビデオ・ゲームの販売からみて,ビデオ・ゲーム市場は良好な成長を続ける」などとする調査結果を,米DFC Intelligenceが米国時間2月21日に発表した。DFC社は,「米国におけるビデオ・ゲームとパソコン・ゲームの年間販売数が,2001年から2006年にかけ40%以上増加する」と予測している。

 「2000年と2001年に4種の新しいゲーム・システムの発売が成功した。これは,かつてゲーム機のプラットフォーム移行時に見られた大きな売り上げの落ち込みを回避できたことを示している」(DFC社社長のDavid Cole氏)。同氏は,「2002年の売り上げも記録的なものになる」とみている。

 調査結果によると,3つの主要なゲーム・システム(ソニー・コンピュータ エンタテインメントの「PlayStation 2」,米Microsoftの「Xbox」,任天堂の「GameCube」)の米国における販売台数が,2006年には6000万台を超える見込みだ。これら3種のシステムすべてが好調な売れ行きを示すという。

 また「PlayStation 3」をはじめ,Microsoft社および任天堂の未発表の新しいシステムが,2004年から2006年にかけてリリースされる見通しである。

 なおDFC社は,ゲーム業界が直面する課題についても指摘している。特に大きな問題として,「ゲーム機の売上げ台数は急速に伸びるが,開発とマーケティングの費用も急上昇する」(同社)点を挙げている。

 「ゲーム事業は映画産業のようになりつつある。ハイリスク・ハイリターンな業界に変わっており,大部分の製品が失敗し,儲けを得るのは一握りの勝者だ」(Cole氏)

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