米Jupiter Media Metrixが米国時間12月17日に,米国家庭におけるゲーム利用状況を調査した結果を発表した。2001年10月におけるパソコン・ゲーム人口は4670万人で,2001年1月の4240万人より10%増加した。しかし全コンピュータ・ユーザーのうち,パソコン・ゲーム人口が占める割合はやや減少し,2001年1月の52%に対して10月は48%となった。

 「これまでゲーム・ユーザーの大半を占めていたのは,早くからパソコンを利用しはじめたユーザーだった。しかし,ゲーム以外の目的でコンピュータを購入する人が主流となったため,コンピュータ・ユーザー全体でパソコン・ゲーム人口が占める割合が減少している」(Jupiter社アナリストのBilly Pidgeon氏)。

 また米国のビデオ・ゲーム・ユーザーのうち,今年のホリデー・シーズン中に新しいゲーム機か携帯ゲーム機を購入予定の消費者は45%に達した。なおインターネットに接続するゲーム機を所有する家庭は,2000年の70万世帯から2006年には1230万世帯へと急増するが,ゲーム利用料金の売上高の大半は,今後もオンライン・パソコン・ゲームが占めるとみる。2006年に,オンライン・パソコン・ゲームの利用料金は15億ドルに達する見通し。一方,インターネット接続型コンソール・ゲームの利用料金は2億5000万ドル程度である。

その他の主な調査結果は次の通り。

・人気ゲームをユーザー数でみた場合,今年も米Microsoftの「Windows」にバンドルされた製品が上位を占めた。2001年10月時点における1位は「Solitaire」(2130万人),2位は「Freecell」(1480万人),3位は「Hearts Network」(660万人),4位は「Minesweeper」(540万人)だった。

・2001年10月に店頭販売されたゲームで人気が高かったものとして,1位の「The Sims」(160万人),2位の「Age of Empires」(80万5000人),3位の「Blizzard's Diablo II」(62万4000人),4位の「Command & Conquer: Tiberian Sun」(56万3000人)などがある。

・2001年1月から10月にかけてのユーザー増加率でみた場合,1位は「Ultimate Yahtzee」で327%増(2001年10月時点で85万4000人),2位は「Spider Solitaire」で192%増(同460万人),3位は「Command & Conquer: Tiberian Sun」で157%増(同56万3000人)だった。

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