米Ziff Davis Mediaが米国時間8月6日に,米国のビデオ・ゲーム市場について調査した結果を発表した。2002年7月現在,ソニーの「PlayStation 2(PS2)」を所有しているビデオ・ゲーム・ユーザーは,全体の29%(1410万人)を占め,堂々首位に立った。次いで任天堂の「GameCube」が同10%(480万人),米Microsoftの「Xbox」が同8%(380万人)となった。

 Xboxは今回,第3位の座に甘んじたが,Microsoft社にとって好材料となる結果も出た。「これから購入する予定のゲーム機は?」という問いに対し,ユーザーの17%がPS2,15%がXbox,9%がGameCubeと回答した。この数字に基づくと,2003年はソニーが2410万人のユーザー数で首位を維持し,Microsoft社が1370万人で第2位に,任天堂が1120万人で第3位になる見通しだ。

 顧客満足度においては,3機種とも同様の結果が出た。所有ユーザーの満足度は,PS2が88%,GameCubeが87%,Xboxが81%だった。

 オンライン・ゲームの将来をめぐる争いでは,Microsoft社が優位に立っている。Xboxの所有者の50%がブロードバンド接続を有しているのに対して,PS2は41%,GameCubeは31%だった。

 また,今回初めて「続編を購入したいゲーム・タイトルは何か」という調査項目が加わった。結果は次の通り。

    ゲーム・タイトル(上位10本)

     1.  Mario
     2.  Star Wars
     3.  Donkey Kong
     4.  Grand Theft Auto
     5.  Sonic
     6.  Spiderman
     7.  Legend of Zelda
     8.  The SIMS
     9.  Pac-Man
     10. Final Fantasy

出典:Ziff Davis Media社

 調査では,ゲーム・ユーザーの興味やライフスタイルについて,主に以下のことが明らかになった。

 ・自分自身を「コア・ユーザー」と考えているゲーム・ユーザーは,1週間当たり約3時間をゲームの話に費やしている。これは,平均的なゲーム・ユーザーの3倍にあたる。ゲームにかけるお費用は,1カ月に平均96ドル90セントで,平均的なゲーム・ユーザーの6倍に近い。今後60日以内に購入する予定のゲームは3本で,同5倍。また,86%がゲームをレンタルした後,そのゲームを購入すると回答した。

 ・コア・ユーザーの60%は中古ゲームを買い,42%がゲーム店で旧作ゲームの交換を行う。一方,米Ebayのオークション・サイトでゲームを売りに出したことのあるコア・ユーザーは,わずか5%だった。

 ・米Wal-Martの店舗でゲームを購入するユーザーは全体の28%で,前年調査の26%から増加した。対照的に,米Best Buyの店舗を利用するユーザーはは前年の19%から16%に減少した。

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