ゲーム・ソフト市場に関する調査結果を米PC Dataが米国時間12月14日に発表した。家庭からネットを使う利用者3507人(非ゲーム・ユーザーを含む)を対象に11月2日~9日にかけてアンケートを実施した。

 この調査結果によれば,家庭からインターネットへアクセスするネット利用者の35%が今年のホリデー・シーズンにゲーム機またはPC用ゲーム・ソフトの購入を計画中。このうちゲーム専用機のゲームを買う予定の人は69%だという。現在米国でパソコン所有世帯は全体の60%(推定値)。ゲーム機を所有している世帯は,3世帯のうち1世帯。

 「ホリデー・シーズンはオンライン/オフラインにかかわらずゲーム業界にとって莫大な事業機会である。小売店ではすでにゲーム・ソフトだけで34億ドルを売り上げているが,年内にはこの数字が2倍になる。市場は70億ドル規模に拡大する」(PC Data社アナリストのSean Wargo氏)。

 ゲーム人口全体の55%は男性だが,オンライン・ゲームでは女性が過半数の50.4%を占める。女性が好むオンライン・ゲームは,ギャンブル,カード・ゲーム,クイズなど。

 その他の主な調査結果は以下の通り。

  • 男性と女性では,オンライン/オフラインともゲームの趣向が異なる。男性は戦争やスポーツ・ゲームを好む。男性の38%はまず狙撃ゲームに参加する傾向にあり,女性の12%を3倍上まわった。戦略ゲームでは男性が33%,女性が11%。スポーツ・ゲームは同30%,同10%。女性が男性より好むカテゴリはボード/カード・ゲーム(女性78%,男性51%),ギャンブル(同36%,同26%),クイズ/パズルなど(同55%,同25%)。
  • 「Solitaire」「Free Cell」といったバンドル・ゲームがオンラインとオフラインの両方で最も頻繁に利用されている。PCゲームで人気が高いカテゴリは戦略ゲーム(68%),world building(67%),フライト・シミュレーション(68%)。ゲーム機用ゲームの場合は決闘(72%),スポーツ(60%),ドライビング・シミュレーション(54%)。
  • ゲーム・ユーザーの41.1%は1週間当たり1~5時間をゲームに費やす。1時間未満は24%,5時間以上は35%だった。
  • ゲーム・ユーザーの30%近くが過去1年間にゲーム機用ゲームをレンタルしている。そのうち70%は「購入する前に試すため」と回答。
  • ホリデー・シーズン中にゲーム・ソフトの購入を計画している回答者のうち,1/3はアドベンチャー・ゲームを予定している。専用機向けゲームでは「Pokemon」「Zelda」「Final Fantasy」,PCゲームでは「The Sims」「Baldur's Gate」「SimCity」が上位に挙げられた。
  • 専用機向けゲームを購入する際の最も重要な判断材料は「画像のクオリティ」(59%)。「利用可能なタイトルのリスト」(39%)も重要視される。インターネットを介した対戦機能はゲーム機用ゲームを選ぶ際には重要ではない。
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