米Websenseは,職場におけるパソコン・ゲームの使用状況に関する調査結果を米国時間3月26日に発表した。それによると,従業員の3人に1人が業務用パソコンにゲームをインストールしているという。就業時間中にプレイするゲームも従来からよくみられる(Windows標準の)ソリティアなどではなく,Quake,EverQuest,Snoodなどより高度で本格的なものになったという。

 「IT管理職の半分以上が,“職場からオンライン・ゲーム・サイトにアクセスする従業員がいる”と回答した。その上,人事部門管理者の55%は,職場でゲームをプレイする従業員を問題視している」(同社)

 Websense社マーケティング担当副社長のAndrew Meyer氏は,「企業に初めて打撃を与えたのは,ブロードバンド・インターネット接続の普及によるオンライン・ゲームの流行」と説明する。

 「しかし現在従業員は,出所の怪しいゲームをCD-ROMからインストールしたり,PtoPネットワークを使って無料ゲームをダウンロードしたりする。この種のゲームには,(ウイルスなど)悪意を持ったコードが入っているかもしれない。従業員のほとんどはセキュリティ上の問題に気付いていない。しかも,職場のパソコン・ゲームのせいで,ヘルプ・デスクの業務が無駄に増えてしまう」(同氏)

 こうした状況に対処するには,同社のEIM(employee Internet management:従業員インターネット管理)ソフトウエア「Websense Enterprise v5」を導入し,職場でのパソコン・ゲーム使用を制限すればよいという。

 「パソコン・ゲームがより楽しくインタラクティブになるにつれ,ますます多くのブロードバンドWebアクセスが必要になり,従業員の心を奪ってしまう。Websense Enterprise v5は,オンライン・ゲームへのアクセス,PtoPによるゲームのダウンロード,CD-ROMからのゲームのインストールを管理できる唯一の製品となる。インターネット・ゲートウエイ/ネットワーク/パソコン・レベルで動作しないEIM製品は,機能が足りない」(Meyer氏)

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