米DFC Intelligenceが米国時間6月6日に,オンライン・ゲーム市場に関して調査した結果を発表した。2006年には世界で1億1400万人がオンライン・ゲームを楽しむようになるという。

 DFC社社長のDavid Cole氏によると,同期間にオンライン・ゲームの利用は6倍近く増加する見込みだ。同氏は,「今後数年でオンライン・ゲームの利用は著しく高まる。問題は,各企業がそれにより収入を得られるかどうかである」と述べている。

 「2001年末に米Mythic Entertainmentがリリースした『Dark Age of Camelot』は,最も急速に販売を伸ばしているオンライン・ゲームだ。これは,巨額の予算をつぎ込んだ2002年リリースのオンライン・ゲームにとって良い兆候といえる」(同氏)

 しかし同氏は,オンライン・ゲーム市場がまだ揺籃期にあるにもかかわらず,すでに市場が対応しきれないほどの製品が開発段階にあることを指摘する。

 また,ゲーム機向けのオンライン・ゲームに関して同氏は,「米Microsoftのオンライン・サービス『Xbox Live』は,おそらくオンライン・ゲーム業界で最も大きな投資だ。ゲーム機向けオンライン・ゲームの将来に大きく影響を及ぼすだろう」と説明した。2006年には世界中で2300万人の消費者がゲーム機向けオンライン・ゲームを利用するようになると,DFC社は予測している。

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