コードレス・イヤホン開発の米Jabraが,英Cambridge Silicon Radio(CSR)のBluetoothチップ「BlueCore2-External」を採用する。CSR社が米国時間3月17日に明らかにしたもの。

 Jabra社は,Bluetooth対応ヘッドセット「JABRA Freespeak」にBlueCore2-Externalを組み込む。JABRA Freespeakは,Bluetooth対応携帯電話機と無線で接続する。マルチアダプタを使用すれば,Bluetoothに対応していない携帯電話機と組み合わせることも可能。マルチアダプタにもCSR社のBluetoothチップを用いる。

 BlueCore2-Externalは無線チップ,マイクロプロセサ,ベースバンドICを1チップに集積する。「大きさが6mm×6mmと小型で,部品が少ないことが特徴」(CSR社)

 CSR社の製品は,多目的アダプタやトングルのほか,キーボードやマウスなどの入力デバイス(HID),ハンドセットやヘッドセットなどに利用されている。CSR社によれば,「Bluetooth 1.1に準拠したエンド・ユーザー向け機器の59%にCSR社の製品が搭載されている」という。

 「小型で省部品のBlueCoreは,JABRA Freespeakにとって最も重要な,『低コストで,人間工学に基づいた最適な設計』を可能にする」(JABRA社テクノロジ・マネージャのLeo Larsen氏)

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