米IDCが米国時間7月10日に,Bluetooth対応チップ市場に関して調査した結果を発表した。それによると,市場は2001年の7660万ドル規模から,2006年には26億ドル規模に成長するという。
IDC半導体調査担当アナリストのKen Furer氏は,「第2.5世代(2.5G)および第3世代(3G)携帯電話ネットワーク・サービスの開始や,802.11b/g無LANの導入が進むとともに,Bluetoothは携帯電話機,ハンドヘルド機,ノート・パソコンなどにとって,必要不可欠な機能の一つになる」,と説明する。
市場の最大カテゴリは携帯電話機で,2006年におけるBluetooth対応チップの全売上高(アドオンおよび組み込み向けモジュールを含む)のうち,51%を占める。2位のハンドセットは,4億4000万ドルの売上高を創出する見込みだ。デスクトップ・パソコン,ノート・パソコン,周辺機器がそれに続く。
「アドオン・モジュールは今後2年間,引き続きBluetooth対応チップの売上高の大半を占めるだろう。しかし2005年には,組み込み向けモジュールの売上高がアドオン・モジュールのそれを上まわるようになる」(Furer氏)
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