米Oracleが米国時間10月18日,中国の深センに研究開発センター「Oracle Research & Development Center」を開設したことを明らかにした。同センターでは「Oracle9i Real Application Clusters」をベースにしたクラスタ技術の開発に取り組む。

 同センターの運用に関して,Oracle社は中国のLegend Groupとの提携を明らかにした。両社によるエンジニア・チームを結成し,Oracle9i Real Application ClustersとLegend社のサーバー技術との統合に焦点を当てた開発を進める。「拡張性と信頼性が高く,コスト効率のすぐれたe-business向けクラスタ化データベース・プラットフォームを構築する」(両社)という。両社は販売および技術スタッフのトレーニング,市場における認知度向上などに関しても協力体制を敷き,中国におけるクラスタ・ソリューションの普及に努めるとしている。

 「我が社の目標は,最新のクラスタ技術を中国の顧客に提供すること。あらゆる規模の企業が,e-business環境の変動に素速く効率的に対処するための能力をオンデマンドで取得できるようにする」(Oracle社Platform Technologies Division部門バイス・プレジデントのKevin Walsh氏)

 「Legend社の中国に根付いたノウハウと地位,Oracle社の技術と世界的なプレゼンスを持ち寄る。Legend社は,先進技術の開発と,優れたサポートおよびサービスの提供に注力する」(Legend社アシスタント・バイス・プレジデントのOuyang Xiangyu氏)

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