e-businessとアプリケーション統合向けソフトウエア・ベンダーの米SeeBeyond Technologyは米国時間7月3日に,2002年第2四半期の決算速報を発表した。2002年第2四半期の売上高はGAAP(会計原則)ベースで3200万ドル~3400万ドル,1株当たり損失は8~10セントの見込み。

 株式報酬および新株引受権付社債の償却に関連した約20万ドルを除外し,所得税優遇措置による約250万~320万ドルを含めて算出した場合の1株当たり損失は5~6セントとの予測である。

 SeeBeyond社創設者兼社長のJim Demetriades氏は,「市場が困難な状況にあり,企業向けソフトウエア部門が影響を受けた」と説明した。しかし同氏は,「当社の安定した財務状態と,特定市場に焦点を当てた製品展開によって,今後も市場をリードできる。経済状況が回復すれば市場機会を掴めるだろう」と付け加えた。

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