「世界のアプリケーション・インテグレーション,ミドルウエア,ポータル市場は,2001年の51億ドルから2006年には105億ドルに成長する」。米GartnerのDataquestが米国時間6月25日に同市場に関する調査結果を発表した。

 同社によれば,アプリケーション・インテグレーション,ミドルウエア(AIM),ポータル市場の成長は,企業のグローバル化,合併,買収が進むとともに,新規顧客,パートナ,サプライヤの獲得と保持に必要とされる基本的ビジネス要件の拡大がけん引するという。また同社は,企業の経費コントロール,ビジネス・プロセスの合理化と最適化へのニーズもけん引の要素に挙げている。

 「ソフトウエア・ベンダーは,これまでのソフトウエアで提供してきたROIの改善や市場への製品投入時間の短縮など以外の部分で,ビジネス・プロセスの発見,設計,統合,管理など事業における問題を解決するための提案に目を向ける必要がある」(同社Software Industry Researchグループの副社長Joanne Correia氏)

 同社は,この先4年間にわたり,エンタプライズ級のプロジェクト向けにWebサービスが配備されるため,ベンダーはAIMとポータル製品を介したWebサービスの品質を大幅に向上させなければならないとしている。

 「Webサービス分野の主要AIMベンダーは,ハイエンドのエンタプライズ向けミドルウエアでもっとも高い競争力を持つだろう。整合性,セキュリティ,管理性,可用性,パフォーマンス,スケーラビリティなどのサービス品質の面で差別化が図られる」(同氏)

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