米Sybaseが米国時間4月18日に,2002年第1四半期の決算を発表した。売上高は2億1100万ドルで,前年同期の2億2970万ドルと比べて減収。一時的な費用を除いた純利益は2110万ドルで,前年同期の2270万ドルと比べて減少した。

 一時的な費用を除いた希薄化後の1株当たり利益は21セント。前年同期の25セントと比べて減益となったが,「アナリストの予測と一致した」(Sybase社)。

 一時的な費用を含めた場合,2002年第1四半期は1億1640万ドルの純損失(希薄化後の1株当たり損失は1ドル14セント)となる。前年同期は1490万ドルの純利益(希薄化後の1株当たり利益は16セント)を計上していた。

 Sybase社会長,CEO兼社長のJohn Chen氏は,「他の多くの企業のように急激な減収とはならなかったものの,第1四半期は顧客の購入決定が先送りにされ,注文も減少した。この傾向は,とりわけ金融サービスと電気通信分野で顕著だった」と説明した。

 また,「我が社は引き続きアジアに投資しているが,これは市場が回復したときに他社から抜きん出るための準備である。こうした戦略が将来の成長にむすびつくと確信している」(同氏)と付け加えた。

◎関連記事
米サイベースの2002年業績予測はEPS10%増,売上高5%増を見込む
米サイベース,ebXMLのオープン・ソース・プロジェクトを立ち上げ
<業界の業績関連>
米サンが1月~3月期決算を発表,純損失2600万ドルで赤字額を縮小
米IBMが2002年Q1の決算を発表,世界的な減収とハードウエア部門の低迷で31%減益
米マイクロソフトの1月~3月期決算,前年同期比13%増収だが予測を下回る

[発表資料へ]