米Verizon Wirelessと韓国のSK TelecomはCDMA携帯電話のローミング・サービスに関して提携した。両社が現地時間5月21日に明らかにしたもの。

 まもなく開催される2002年FIFAワールドカップに向けて,両社の携帯電話ユーザーにローミング・サービスを提供する。これにより,ユーザーは自分の携帯電話機と電話番号を韓国と米国で利用できるようになる。Verizon Wireless社のユーザーがアジアでこの手のサービスを利用できるようになるのは初めてという。

 なお2002年FIFAワールドカップの開催期間は5月31日~6月30日だが,サービスの開始はワールドカップの開催日よりも前になるという。

 韓国政府によると,現在年間60万人の米国人が韓国を訪れているという。またこの2002年FIFA ワールドカップのために韓国を訪れる米国人は12万人になると韓国政府は見込んでいる。一方米国を訪れる韓国人は年間75万人にのぼるという。ちなみにVerizon Wireless社とSK Telecom社の携帯電話ユーザー数は4万6000人である。

 この提携は,SK Telecom社にとって「CDMAローミング・サービスを世界規模で展開するというとりくみの大きなステップになる」(SK Telecom社Segment Marketing部門副社長のWonil Lim氏)という。

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