米United States Cellular(U.S. Cellular)が米国時間12月19日に,CDMA 1XRTT技術を全面的に導入する意向を発表した。U.S. Cellular社は,同社が対象とする市場の約1/3ですでにCDMAを導入している。残る2/3へのCDMAの導入は2002年の早い時期に開始する予定で,2004年に完了させるとしている。

 また同社は,移行にかかる経費を3年間で4億ドルから4億5000万ドルと見積っている。

 CDMAについて,U.S. Cellular社上級副社長兼CTOのRichard W. Goehring氏は,「当社はCDMA技術を使って,何年間も利益を得てきた。現在利用可能な技術をすべて検討した結果,当社の顧客にとっては,やはりCDMAが最適だと確信している」と説明する。

 CDMAに全面移行する効果については,「CDMAに投資することで,当社のネットワーク容量を大きく増やし,今後の設備投資を削減できるだろう」(同氏)と述べている。

 なお同氏は,「TDMA技術の対応も当面継続する」としている。GSM技術の利用については,「既存の顧客とローミング・パートナに対し,最高水準のサービスを継続して提供できるのなら,ケース・バイ・ケースで検討する」(同氏)と説明する。

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