CDMA方式の開発,導入,標準化,普及を促進するための非営利組織CDMA Development Group(CDG:http://www.cdg.org/)が米国時間6月4日に,CDMA技術の利用状況に関する調査結果を発表した。世界におけるCDMA方式の携帯電話加入者数は過去1年間で58%増加し,2001年3月時点で9000万人に達したという。

 アジア太平洋地域が引き続き最大市場である。加入者数は4000万人近くにのぼり,過去1年間で25%増加した。中南米の加入者数は144%急増し1590万人に達した。北米では1530万人以上が新たに加入し,米国とカナダを合わせて3380万人に達した。

 「CDMA加入者数は引き続き増加し,今後数カ月で1億人に達するだろう。中国のChina Unicomが第4四半期にCDMA導入を予定しており,これが加入者の増加を後押しする。第3世代(3G)サービスのCDMA2000も予定通り進んでいる。韓国のSK Telecomが2000年に,韓国のLG Telecomは2001年4月に3Gサービスを開始した。北米,中南米,アジア,オーストラリアでも複数の事業者が今年中に3Gサービスの商業運用を開始する予定である」(CDG執行ディレクタのPerry LaForge氏)。

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