米QUALCOMMが米国時間1月11日に,Mobile Station Modem(MSM)チップ「MSM5105」およびシステム・ソフトウエアのサンプル出荷を開始したことを明らかにした。次世代移動通信システム「IMT-2000」の第3世代(3G)cdma2000 1xに対応した携帯電話機や無線機器に向けのもの。cdma2000 1xでは,IS-95A/Bに比べて音声容量を最大2倍まで高めることができる。

 MSM5105は,QUALCOMM社の子会社であるQUALCOMM CDMA Technologies(QCT)が開発した。最大153kビット/秒のデータ通信速度をサポートする。MSM5105とパソコンへのインタフェースを備えた3G cdma2000 1x携帯電話機では,ビデオ・ストリーミングやファイル転送,WWWブラウジング,音声認識といった機能に対応し,またQCT社の技術「Compact Media Extension (CMX) Musical Instrument Digital Interface (MIDI)」ベースのマルチメディア・ソフトウエアを処理することが可能という。

 MSM5105チップおよびシステム・ソフトウエアのサンプル出荷は2000年12月に開始している。MSM5105を用いた消費者向け製品は,2001年半ばに市場に登場する見込みである。

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