米Nextel,米QUALCOMM,米Motorolaの3社は「Direct Connect」の製品開発計画を米国時間1月10日,明らかにした。Direct ConnectはNextel社のサービスで,CDMAを用いる無線通信事業者向けに開発する。
3社が用いるアーキテクチャでは,世界各地にいるユーザー同士が簡単に通話できるという。さらに「動的なグループ管理機能を設け,ユーザー自身が自由にグループへの加入/脱退を行えるようにする」(3社)。
Nextel社とQUALCOMM社は,Nextel社とMotorola社の既存の提携を補完する形で,QUALCOMM社のソフトウエア「QChat」を開発/展開するためのライセンス取り決めに合意した。
Motorola社は,CDMA網で使用するインフラ・ソリューションを統合する。そして,Direct Connectサービスに必要とされる高速な通話の確立,移動管理,「iDEN」相互運用性をcdma2000で実現するための技術開発を行う。
「短期的には,先に発表したiDEN音声合成ソリューションを強化するための共同作業をMotorola社と続ける。Nextel社が第3世代を選択することで,Nextel社のインフラ/ハンドセット事業の50%以上をMotorola社が扱うことになる」(Nextel社社長兼CEOのTim Donahue氏)。
「CDMA QChatソフトウエアをMotorola社のインフラと組み合わせることで,全世界を対象にDirect Connectを展開できるようになる。たとえば,ボストンのDirect Connectユーザーが,北京のユーザーとやり取りできるようになる」(QUALCOMM社会長兼CEOのIrwin Mark Jacobs氏)。
この合意によりNextel社は,北米といくつかの国際市場における独占的ライセンスを得る。「VoIPアーキテクチャを使用するCDMAの無線ネットワーク経由でDirect Connectの通話機能を使えるだろう」(3社)。
そのほかの主な機能は次の通り。
・QUALCOMM社のプラットフォーム「BREW」を利用した,無線通信によるハンドセットのアップグレード
・Direct Connectの一覧表示など,ネットワーク経由でサービスを直接アクセス可能
・複数言語対応ユーザー・インタフェース
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