米Microsoftが米国時間10月1日に，企業向けモバイル・アプリケーション・サーバーの新版「Mobile Information Server（MIS） 2002 Enterprise Edition」やグループウエア・サーバー「Exchange」向けツールなどを発表した。フロリダ州オーランドで開催中の「Microsoft Exchange Conference（MEC） 2001」で発表したもの。
MIS 2002 Enterprise Editionは，ビジネス・ソリューション向けのデータ共有機能やモバイル端末とExchange Serverの同期化機能など，ユーザーやシステム管理者の生産性を高める機能，作業を簡易化する機能を拡充した。開発キットのアップデート，対応言語の拡張，セキュリティの強化，性能の向上なども図っている。
Microsoft社は同日，米MobileSysとMIS 2002 Enterprise Editionに関し提携関係に入ったことを明らかにした。企業のイントラネット向けアプリケーション／サービス向けに，MobileSys社のデータ・ネットワーク・サービス「MobileSys Globility Access」とMIS 2002 Enterprise Editionを組み合わせたモバイル・ソリューションを提供する。
両社は，同ソリューションの提供に関し，米IBMのGlobal Services部門と協力体制を敷く。米Metropolitan Atlanta Rapid Transit Authority（MARTA）などがすでに導入しているという。
なお，MobileSys社はMobileSys Globility Accessの提供に関し，米PricewaterhouseCoopersおよび米Compuwareとも提携している。MobileSys Globility Accessは2001年11月初めに出荷を始める予定。
Microsoft社は，「Exchange 2000 Server」向けのWebサービス開発キット「Developer Enablement Kit」の提供も始めた。XML，HTTP，WebDAVに対応する。キットには，Webサービスの開発を簡易化するVisual Studio 6/Visual Studio .NET向けツール「IT Factory Development Center」の評価版も含まれる。90日間無償で利用できる。Microsoft社によれば，Exchangeのライセンス数はこれまでに9400万シートを突破しているという。
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