マイクロソフトは,米Microsoftが間もなく出荷を予定しているモバイル端末向けのサーバー製品「Mobile Information 2001 Server」の国内投入を見送り,次期バージョンから提供することを明らかにした。次期バージョンも間をおかず,早くて2001年内に提供される予定。

 Mobile Information 2001 Serverは,Exchangeのメールボックスへのアクセス機能「Outlook Mobile Access」を使って,Exchange 2000 ServerやExchange Server 5.5のデータにモバイル端末からアクセスを可能にするソフトである。携帯電話などから,電子メールやスケジュールなどの情報をリアルタイムで利用できるようになる。

 マイクロソフトによると,Mobile Information 2001 Serverの国内投入を見送るのは,米国とのモバイル通信環境が異なるためという。日本の携帯電話は,NTTドコモのiモードなど,各社がインターネット接続機能を提供している。国内向けのMobile Information Serverは,これら日本独自の通信環境に対応する必要がある。
 

(森重 和春=日経Windows 2000)