コンパックコンピュータは2001年6月18日,マイクロソフトと共同で,マイクロソフトのグループウエア・サーバー・ソフト「Exchange 2000 Server」を使ったエンタープライズ・システム構築・運用のための検証作業を開始したと発表した。企業の基幹業務系のエンタープライズ・システム分野でもExchange 2000 Server環境によるシステム構築が進んでいることから,ハードウエア・ベンダーとソフト会社が共同して各種の検証やシステム導入時の最適化作業を進めることにした。

 コンパックはマイクロソフトが6月4日に調布技術センター内に開設した「Exchange Partner Lab(パートナーラボ)」に同社のPCサーバーやストレージ製品を提供。同ラボで両社のエンジニアが実際に顧客が要求する環境と同様の環境を構築し,各種の検証作業を進める。

 コンパックが提供した環境は,PCサーバー「Compaq ProLiant DL580」とマルチベンダー・ストレージ・システム「Compaq StorageWorks Modular Array 8000(MA 8000)」をSAN(Storage Area Network)環境で統合したシステム。

 同ラボにおける検証作業ではExchange Serverのサーバー構成規模の最適化検証データや,Exchange Serverのセットアップ手順やRAIDシステムの設計から稼働までの手順,バックアップによる障害復旧手順などをまとめる予定で,コンパックではこうした情報を生かして個々の顧客の要求に合わせたシステム構築を進めていく方針。

(木村 亮=ニュース編集部)