米Microsoftは米国時間9月26日に，無線携帯機器向けのサーバー製品「Mobile Information 2001 Server」を発表した。
Mobile Information 2001 Serverは開発コード名「Airstream（気流）」と呼ばれていた製品。無線携帯機器にリアルタイムのデータ・サービスを提供する。サーバー製品系列「.NET Enterprise Server」の新製品で，同社のモバイル戦略の主要部分と位置づける。
Mobile Information 2001 Serverは，同時に発表した「Outlook Mobile Access」と組み合わせることで，Exchange Serverの個人情報管理（PIM：personal information management）アプリのデータにリアルタイムでアクセスできるようになる。例えば，携帯電話などから電子メール，スケジュールなどの情報を利用できる。このほかスタンドアロンのアプリケーション「Outlook Mobile Manager」で，クライアント側のより詳細な設定が行える。Outlook Mobile AccessとOutlook Mobile Managerは，Mobile Information 2001 Serverとともに出荷される。
Mobile Information 2001 Serverは，SQL Serverで構築されたWindows 2000 Serverベースのアプリケーションやソリューションにアクセスする環境も提供する。また音声命令やインスタント・メッセージなどが利用可能な将来の機器に向けた仕組みも用意する。
なおMobile Information Serverは企業団体向け（Mobile Information Server Enterprise Edition）とキャリア向け（同Carrier Edition）の2種類を用意する。
製品の出荷は2001年前半を予定，限定トライアル版は今後30日後に利用可能になる。ベータ第1版はすでに，ATTW，British Telecommunications PLC，Telefonica Moviles SA，Vodafone Grouなどの同社パートナ企業に配布されているという。
モバイル・インターネットに関する情報は総合IT情報サイト『IT Pro』の「モバイル」で詳しくお読みいただけます。
[発表資料へ]
