米Ferris Researchが米国時間9月25日に,「電子メール管理ツール市場は2001年の1億8400万ドルから2006年には5億5000万ドル規模へと大きく成長する」との調査結果を発表した。

 調査はFerris社が大手企業などのバイヤー58人,ベンダー22社,電子メール管理ツールのユーザー企業の25人以上を対象に2001年7月から8月にかけて実施,回答を得たもの。

電子メール管理ソフト市場

 Ferris社によれば,2001年の電子メール管理ツール市場は,北米が50%強を占める規模となっている。今後は他の地域がこれを上回る勢いで拡大し,北米のシェアは2006年に5割を割るとみる。日本市場は2001年に12%,2006年には14%程度に拡大するとFerris社は予測している。

 また大企業のうち,電子メール管理ツールを使っているのは現在35%程度。2006年にはこれが60%へと拡大する。2006年時点における企業のメール・ボックスの数は1億4000万の規模になるという。

 ツールを製品別にみると,米Microsoftのグループウエア・ソフト「Exchange」や米Lotus Developmentの「Lotus Notes」が大半を占めた。「企業向け電子メール・システム市場は両社の製品がほぼ独占している。両社の製品シェアは,2002年に市場全体の90%を超えるだろう」(Ferris社社長のDavid Ferris氏)。

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