米ミラポイントのラマチャンドランCEO, 電子メール用のアプライアンス・サーバーを販売する米ミラポイント(http://www.mirapoint.com/home.shtml)のサティシュ・ラマチャンドラン会長兼CEOが来日,「電話の伝言やファクシミリのすべては今後,電子メールに統合されるだろう」という予測を語った。

 ラマチャンドラン氏によれば,「電話の伝言は音声ファイルとして,ファクシミリは画像ファイルとして,メールに添付されてやりとりされる」。既に米国ではボイス・メールを受け付けるサーバーで,メールに音声ファイルを添付して送信する機能を持つものが出てきている。このため「メールの重要性は,ますます高まる」(ラマチャンドラン氏)と主張する。

 こういった時代を見越して,同社はメールのアプライアンス・サーバー「Internet Message Server」や,メール・ゲートウエイの「Internet Message Director」を売り込んでいく考えだ。「当社の製品は,FreeBSDをベースにした独自のOSを採用しており,汎用のOSを使ったメール・サーバーに比べて,セキュリティや処理能力が優れている」(ラマチャンドラン氏)。Internet Message DirectorにはトレンドマイクロからOEM供給を受けたウイルス対策ソフトが入っており,出入りするメールのウイルスをチェックすることもできる。
 
 米ミラポイントは,メール・サーバーと連携するLDAP(ライトウェイト・ディレクトリ・アクセス・プロトコル)対応ディレクトリ・サーバー「Internet Directory」も6月に出荷した。これを利用すると,メールを利用するユーザーの情報を一元管理することが可能になる。「ディレクトリ・サーバーが市場に十分受け入れられていないのは,複雑な機能を盛り込み過ぎたからだろう。Internet Directoryでは,メールを利用するユーザーの管理だけにディレクトリ・サーバーを利用する」(ラマチャンドラン氏)。

 価格はInternet Message Serverが300万円から,Internet Message DirectorとInternet Directoryはそれぞれ500万円から。国内では伊藤忠テクノサイエンス,日商エレクトロニクスなどを通じて販売する。(坂口 裕一=日経コンピュータ