米Microsoftのインターネット・サービス事業部門MSNが米国時間8月9日に,1億ドルをかけたマーケティング・プログラム「MSN Advantage Marketing」を発表した。プログラムに参加するパートナー企業や広告代理店を募り,MSNのブランド力向上や直接的反応を狙ったマーケティングを支援するとともに,広範な製品,技術,サービスを提供する。

 また,プログラム参加企業は,効果的なキャンペーン展開のための技術やサービスを盛り込んだ商品である「Next Generation Ad Products」などを利用できる。

 MSN Advantage Marketingでは2つの戦略的提携プログラムを用意する。一つはFortune 500社を対象とした「MSN Premier 6 Partners Program」。もう一つは広告代理店に向けた「MSN Agency Alliance Program」である。

 主な内容は以下の通り。

・MSN Premier 6 Partners Program:1年間で2000万ドル以上を投資できるFortune 500が対象。MSN社のマーケティング・ソリューションをはじめ,Microsoft社の.NETとコンサルティング・サービスを提供する。Performance,Portfolio,Platform,Profile,Products,Presenceに焦点をあてる。

・MSN Agency Alliance Program:広告代理店が顧客向けにMSN社のマーケティング・ソリューションを展開するためのトレーニングを行う。また,四半期ごとにスポンサーシップの予定を連絡するほか,オンライン広告戦略に関するオンサイトの相談会などを催す。

 MSN Advantage Marketingは世界中の顧客に向ける。米国の顧客へは数週間のうちに利用可能にする。米国外へは今秋利用可能になる。

 なお,Digitas社がAgency Alliance PartnerとPremier 6 Partners Program協力者として,最初のMSN Advantage Marketing参加企業となった。

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