「オンライン・ショップの小売り事業では,オンライン広告活動とエンゲージド・ビジタ(engaged visiter/高い関心を持つビジタ)数の相関関係が強まっている」米Media Metrixの一部門であるAdRelevance が米国時間7月17日に調査結果を発表した。
AdRelevance社では,「エンゲージド・ビジタ」を「オンライン・ショップのWWWサイトで1日に3分以上コンテンツを閲覧するビジタ」と定義。平均ビジタよりも長い時間を費やすユーザを指す。
2000年4月におけるビジタ数の調査では,上位3社のオンライン広告とエンゲージド・ビジタとの相関指数が0.83となり,非常に強い相関関係を持っていることを示した。調査したのは,書籍/音楽/映画,花/ギフト/グリーディング・カード,コンピュータ・ハードウエア/ソフトウエアといった商品を扱うオンライン・ショップ。
なお相関指数は,0が「全く相関関係なし」,+1が100%の相関関係を表し,-1は相関関係が「逆」に働くことを意味する。
2000年1月から5月にかけての調査について,主な調査結果は以下の通り。
・上位3カテゴリのうち,コンピュータ・ハード/ソフトでの相関指数が最も高く0.87。書籍/音楽/映画がそれに続き0.82。花/ギフト/グリーディング・カードは0.78。
・オンラインのみで営業する小売り業者の広告数は月平均1億6800万。
・4月にNASDAQが大幅な下げを記録したことから小売店の広告数は一時減少し,2月の19%増から4月には9%減となった。5月にはこれが再びプラスに転じ,6%増となった。
そのほかの調査結果は以下の通り。
■表A 小売店広告の伸び率
2000年 | 伸び率 |
1月 | 0% |
2月 | 19% |
3月 | 8% |
4月 | -9% |
5月 | 6% |
■表B ユニーク・ビジタの伸び率
2000年 | ショッピング・サイト ビジタ伸び率 |
全てのサイトでの ビジタ伸び率 |
1月 | 5.9% | 5.1% |
2月 | 3.5% | 2.6% |
3月 | 4.1% | 2.9% |
4月 | 2.4% | -2.6% |
■表C オンライン広告とユーザ数の相関関係
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