米Compaq Computerが米国時間7月10日に,2001年第2四半期決算の速報を発表した。売上高は約84億ドルで,前期と比べて9%減収の見込み。欧州景気の悪化が原因と説明する。

 当初は90億ドルの売り上げを見込んでいた。希薄化後の1株あたり利益は4セントで,「事前の予測と一致した」(Compaq社)。

 「Compaq社は当期に,3年間で最も営業支出を縮小し,サプライ・チェーン全体にわたって大幅に在庫を削減した。しかし,景気減速が米国外に拡大していることは明らかだ。さらにコスト削減策を進めるつもりだ」(Compaq社会長兼CEOのMichael Capellas氏)。

 また,Compaq社はおよそ4000人のリストラ関連費用など約4億9000万ドルを第2四半期の決算に計上することを明らかにした。リストラの対象となるのは主に米国と海外のサプライ・チェーン部門,管理部門である。同社は2001年通年で合計約8500人の人員削減を予定しており,1年間で約9億ドルの経費節約を見込んでいる。

 「3月に発表したリストラ計画を積極的に実施し,現在まで3500人の人員整理を行った。経費節約の効果は表れているが,さらに対策をとる必要がある」(Compaq社CFO兼金融および管理部門副社長のJeff Clarke氏)。

 なお,正式な2001年第2四半期の決算報告は7月25日に発表する予定である。

◎関連記事
米コンパックがAlphaマシンをついに断念,サーバーは米インテル製で染める
【TechWeb特約】「米コンパックのAlpha打ち切りに失望し,離反する顧客も」
米コンパックQ1決算,純利益7800万ドルで前年同期の2億9600万ドルから大幅減
米コンパックがコンサルティング会社の米Proxicom買収をついに断念
IntelがQ2の業績見通しを修正,「売上高,粗利率,支出のいずれも予測の範囲内」
米HPが5月~7月期決算を下方修正,売上高は横這いから5%減の見込み
米EMCが約1100人の人員削減計画を含む経営改革を明らかに,ノルマ制を強化
米VA Linuxがハード事業から撤退,大規模な組織再編でアプリ・ソフト事業に専念

[発表資料へ]