英ARC Groupが現地時間5月15日に,無線対応のモバイル・コンピュータ市場に関する調査結果を発表した。2006年にはモバイル・コンピュータの48%(出荷台数ベース)が無線データ接続用モデムを内蔵するようになる。

 売上高は560億ドルを超えるとみる。PDA,ハンドヘルドPC,ノート・パソコン,タブレット・コンピュータなどを対象に分析を行ったもの。

 携帯電話機向け商用ネットワークを介した無線接続機能により,モバイル機器ユーザーはインターネットのマルチメディア・コンテンツ,企業データベース,位置情報サービスなどの新たなアプリケーションにアクセスできるようになりつつある。さらにGPRSや1XRTといった第3世代(3G)ネットワークに利用される新たなパケット・データ技術がモバイル機器ユーザーの常時接続を可能にする。

 無線対応モバイル・コンピュータ向け付加価値サービスで最も重要な役割を担うのは位置情報サービスである。無線対応モバイル・コンピュータを利用するユーザーが増えることで,ネットワーク事業者は新たな収入源を獲得できる。

 無線接続方式については,現在のところ外付けモデム・タイプが採用されている。しかし3Gネットワークが開始すれば,内蔵3G無線モジュールが一般的になるとみる。

◎関連記事
「モバイル対応WWWサイトは使い勝手の面などで発展途上」と米社調査
「2002年末までに無線インターネット・アクセスが有線を超える」IDC調査
マルチメディア・データのモバイル機への無線配信は時期尚早,焦るべきでない
「2005年の世界ネット・ユーザー数は11億人超,62%が無線に」と米社の調査
2007年に米国人の約60%がモバイル・データを利用へ
「企業は2004年までに三つの無線ネットワークに対応すべき」と米ガートナー
米ハンドスプリングがVisorPhone向けインターネット・アプリ群を発表
米マイクロソフト,3G対応のスマートフォン向けソフト「Stinger」を披露 
米マイクロソフト,携帯電話向けブラウザMobile Explorer 3.0評価版をリリース

 モバイル・インターネットに関する情報は総合IT情報サイト『IT Pro』の「モバイル」で詳しくお読みいただけます。

[発表資料へ]