米Strategis Groupが米国時間1月29日に,米国のモバイル・データ通信市場に関する調査結果を発表した。携帯電話/PCS通信,双方向ページング,メッセージング,モバイル向け衛星通信といった無線技術について調査を行い,市場の動向を予測したもの。

 それによると,米国でモバイル・データを利用している人口は現時点では全体のわずか2%だが,2007年には60%近くまで達するという。高速接続サービスの積極的な導入が急成長を牽引する。

 モバイル・データ通信サービスの加入者数は2000年の500万人から2007年には1億7200万人に増加し,市場は指数関数的に成長するとStrategis社は予測している。最も成長する分野は携帯電話/PCSネットワーク向けパケット・データ・サービスで,2007年にモバイル・データ市場全体の67%を占める。

■2007年におけるモバイル・データ市場の分野別シェア

携帯電話/PCS電話機向けパケット・データ・サービス 67%
データ通信専用サービス 16%
SMS 14%
回線交換による携帯電話サービス 3%
モバイル向け衛星サービス 0.4%

出典:Strategis Group社

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