米Eastman Kodakとオリンパス光学工業が米国時間2月13日に,デジタル・カメラやデジタル写真技術に関し,クロスライセンス契約を結んだことを明らかにした。

 「両社ともデジタル・カメラやデジタル写真技術関連で,1000件を超える特許を保有しており,こうした技術を相互に利用可能とすることで,さらに高い技術や製品の開発を目指す。写真撮影や写真共有サービスの新しい方法,スタイルを消費者に提供していく」(両社)としている。

 両社は,Kodak社のオンライン現像サービス「Print@Kodak」や「Kodak PhotoNet Online」などを利用した写真サービスの提供でも協力体制を敷く。また,高解像度のCCD開発にも着手しており,Kodak社が製造してオリンパスが購入するという。

 Kodak社はデジタル・カメラの特許技術のライセンシング・プログラムを開設している。現在オリンパス以外のデジタル・カメラ・メーカー数社とも提携に関し,話し合いを進めているという。

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