米InfoTrends Research Groupが米国時間2月12日に「オンライン写真サービスの利用拡大の速度は遅い」とする調査結果を発表した。

 InfoTrends社は,デジタル画像技術を専門とする調査/コンサルティング会社。調査は,同社が18歳以上のネット・ユーザー1000人を対象に実施,回答を得たもの。

 調査結果によれば,WWWベースの写真アルバム・サービスに写真をアップしたことがある人は全体の15%にとどまっているという。友人などが所有するオンライン・アルバムを見たことがある人は35%だった。

 ユーザーの大半はオンライン写真サービスをまだ実験的に使っている段階である,とInfoTrends社はみる。全体の30%は,アルバム・サービスに1カ月に1枚以下の写真しかアップしていない。写真のプリント・サービスをオンラインで注文したことがある人は25%弱にとどまった。

 「オンライン写真サービスは,ほとんどが無料で提供されており,収入となるプリント・サービスの利用はわずかであるため,業者は収益の面で苦しい状況にある。収益の見通しが立たないケースなどが多く,今後サービス業者が淘汰されていく」(InfoTrends社アナリストのLia Schubert氏)。

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