「1999年はディジタル・カメラ市場がブレイクした年となった。出荷台数ベースの伸び率は,世界市場で125%,米国市場では200%だった」。米IDC(International Data Corporation)が米国時間5月10日に調査結果を報告した。

 IDCによれば,出荷状況は今後も引き続き好調に推移するという。1999年における世界のディジタル・カメラの出荷台数は650万台。これが2004年までに4160万台にまで拡大すると予測している。2000年における市場規模は,製品単価の下落傾向にもかかわらず,43億ドルを超える見通しという。

 「200万画素や300万画素などの製品の投入によって,画像の質が銀塩カメラに追いついたことが大きい。また,画像の用途も拡大している。小売店などによる写真のプリント・サービスは便利だとする消費者が多いことから,ディジタル写真向けのKioskを新たに展開し,ディジタル・カメラの利用を促進しようとする動きもある」(IDC)。

 その他の調査結果は以下の通り。

・カテゴリとしては,エントリ機が好調だった。1999年の出荷台数は世界市場で130万台。

・VGA対応のカテゴリでは,ソニーの製品がほぼ独占した。

・2000年初めごろの時点で,300万画素レベルの製品が市場に普及し,200万画素レベルの製品の価格が800ドル未満に値下がりした。

・プロの写真家の間でもディジタル・カメラの採用が着実に進んでいる。ただし,新技術についての教育などが十分でない。


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